区切ること、続けること

千葉のラウンジ青山というスナック風のライブ会場にて、大渕博光 with Triángulo最後のライブをしました。

2006年に結成してから足かけ11年目でした。
「フラメンコ歌手からJ-POPへメジャーデビュー」した次の年、何か新しいサウンドを求めて、あえてジャズのピアノトリオとやる決心をしてライブを始めました。

当時の僕にとって、普通には手の届かない夢のようなゴージャスで確かな演奏は、逆に毎回ライブを迎える度に極度の緊張に襲われることになりましたが、本物の演奏家の音はこれ以上無い修行の場で、本当に色々なことを学びました。フラメンコから一度離れてみると、世の中には素晴らしいプレイヤーが無数に居て、条件の整わないなかでもしのぎを削って音楽にいそしんでいることも知りました。

ツアーにも度々出ました。暖かく迎えてくださる各地の方々との触れ合いは、音楽をやっていてホントに良かったと、感激しまくる旅でした。

ありがたいことに、2枚のフルアルバムと1枚のライブDVDも作ることが出来ました。音楽をしていて形に残るものが作れたのは人生でも本当に幸せなことだと思います。

10年という月日は、バンドにもプライベートにもいろいろな変化があって当たり前の時間だったのだと思います。続けることと区切りを付けること、両方あるのだと思います。バンドとして僕らは区切りを付けました。そしていい音楽、これはやり続ける事です。

最後のライブは、恐らく知る人も少ない千葉の小さな場所で、10名余り(でも満席です)の前で行われました。リハの間はどんな気分になるかと思ったけど、お客さんの前に出ると意外なほどいつもと同じように、くだらないMCを挟みながら、素晴らしい演奏に昂揚されながら進める事ができました。途中、もうこの音の中で唄えないのかと思うと、涙が出そうになったけど、お客さんの楽しい顔を見ると踏ん張れました。

長い間応援してくれた方も駆けつけて下さいました。感涙されていました。

いままでありがとう、楽しい日々を、楽しい音楽を。僕の様な雑草の歌い手が、素晴らしいプレイヤーと共に演奏できたこと、そのお陰で沢山のお客さんに会えたこと。いまは感謝しかありません。

歌い手としては、先輩方の歌を聴く度に下手すぎる自分にガッカリしてしまいますが、とにかくこれからも向上したいと思います。

みんなどうもありがとう!

大渕博光 with Triángulo
歌・大渕博光
ピアノ・奥山勝
ベース、コーラス・伊藤寛康
ドラムス、コーラス・藤井摂

この日のセットリスト
1st
A donde iba a llegar
恋が終わるとき
Sabor a mi
テキエロ節
また朝がくる
ギタリスタ・バイラオーラ

2nd
蒼い予感
Mirame
Mi rosa es tu corazon
チルハナウタ
Obsesion
Keno keno keno

アンコール
Mas

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