小田和正さん「約束」からのプロ論

WS000002毎年クリスマスイブの夜に放送される小田和正さんのコンサート、観れば毎回何かしらの思いを新たにされるんだけど、夕べのはなんといっても、あの御年になって、あの実力を持ちながら、この放送の為に夏から何度も何度も練習とリハーサルを重ねてたってこと。2台のギターだけで弾き語るだけなのに。

別にさらっと唄っても誰もがため息をつく声を持ってるんだから、雰囲気だけで唄ったって皆お金を払うと思うんだけど、カバーする曲の歌詞の1語1語にしつこく注意を払い、理解し、素晴らしく正確なリズムと音程を与え、完璧なハーモニーを重ねる練習を、本人がアマチュア時代以来だと言うくらい毎日続けたって聞いて、単純に感動した。

ちょっと前に見た、自動車整備の達人のドキュメンタリーで、ここまでやっとけばお客は100パーセント満足するけど、そこからさらにお客が気がつかない精度まで整備するのが本当のプロだって言ってたけど、通じるねえ。

誰だか忘れたけど、とある大物ミュージシャンが、アマチュアの頃はただただ演奏するのが楽しくてやる。その次は誰か(お客さん)を喜ばす為に演る。ここがプロとして最低限持つべきモチベーション。だけど、その先にはまた、自分自身を喜ばす為に演るっていう段階が来るんだ。って言ってた。アマチュアの頃に似てるけど、もはや観客には気がつかないくらいのレベルまで突き詰めて得られる喜びが、見えないバイブレーションになって観客に伝わり、その観客の喜びのエネルギーがまた自分にフィードバックされて会場全体でグルーブするんだって。そこまで行くと本当に演奏することが心底楽しくなるって。

もはや「神」と呼ばれる領域でそこまで行けるのか?って思うけど、それこそ自分はまあこの辺でいいや、って思ったら即終わるなぁ!

これまでの、自分なりのプロ論、は「自分は”お金もらって当然のことをしてる”っていう自覚と自信と責任感の元になす行為である」だったけど、また一つ思いが深まりました。

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